アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、パパハナウモクアケア海洋ナショナル・モニュメントとして保護されている北西ハワイ諸島(NWHI)の海洋生物や生態系に関する報告書を公表した。これは、NOAA国立沿岸海洋科学センターによるもので、同諸島周辺海域の海洋生物や生息地の地理的分布、その分布を決定づける条件等を調査した。報告書で明らかになった点として、(1)NWHIには約80種のサンゴが生息し、その半数近くはハワイでしか見られないこと、(2)研究者の予想を上回る、15種類のクジラが確認され、クジラにとって重要な海域となっていること、(3)繁殖が確認されているコアホウドリは、960km以上もエサを求めて移動すること、(4)魚類の生物量の半分を占めるサメやハタ等の大型捕食者が、サンゴ礁の健康や安定化に役立っていること、が挙げられている。今後、報告書は、NWHIのモニタリングや資源管理、研究の優先順位付け、天然資源科学計画の策定などに活用される。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 生態系 | NOAA | サンゴ礁 | アメリカ海洋大気庁 | ハワイ | ナショナル・モニュメント |
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