アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、専門家らの協力で行った意識調査で、米国民がハワイ諸島のサンゴ礁生態系に認めた経済価値は、335億7000万ドルに上ったとの結果を発表した。今回の調査は、2009年6~10月、ハワイだけでなく本土も含めた米国民全体から3200世帯以上を選んで行われた。調査対象者の選定には、無作為に抽出した番号に電話する方式と、米国国勢調査局の従来の方式による面接調査の2方式を用いた。この調査における経済価値には、将来世代のためにサンゴ礁生態系の保護費用を支払うといった、いわゆる「受動的使用価値」と、レジャーや魚の食用利用など、実際にこの生態系を利用するための「直接的使用価値」の両方が含まれる。NOAAは、今回の調査で、実際に利用するか否かに関わらず、米国民にとってハワイのサンゴ礁のもたらす生態系サービスが大きな価値を持つものであることが明らかになったとし、サンゴ礁生態系の価値に関する信頼性の高い評価結果として、今後利用することにしている。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生態系 | NOAA | サンゴ礁 | 生態系サービス | アメリカ海洋大気庁 | ハワイ | 意識調査 | 経済価値 | 国民 | 費用負担 |
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