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 アメリカの科学者ら、ハワイ諸島の深場サンゴ礁の大規模な研究を実施

発表日:2016.10.04


  アメリカの科学者チームは、ハワイ諸島の中有光層サンゴ礁生態系について史上最大規模の研究を実施中で、そのうちいくつかの重要な研究成果を報告した。中有光層とは海面下100~500フィートの層で、光に依存するサンゴ群落としては最も深く到達困難な場所のため、あまり研究されていない。科学者らは、遠隔操作の潜水艇と専門のダイバーによる調査を組み合わせ、こうした場所の環境調査を行った。その結果、観測された魚類種の43%がハワイ諸島の固有種で、浅海サンゴ礁(17%)の倍以上だったほか、浅海サンゴ礁にいるのと同じ魚種も数多く生息しているという。また、水が透明で適度な水流があるマウイ島沖では、3平方マイル以上と研究史上最大の手つかずの中有光層サンゴ礁生態系が発見された。中有光層サンゴ礁生態系については不明な点が多いが、乱獲、汚染、沿岸開発、気候変動が世界中のサンゴ礁生態系を脅かす中、研究の進展はサンゴ礁の健全性の理解や管理、保護の手掛かりになるものと期待される。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 生態系 | NOAA | サンゴ礁 | アメリカ海洋大気庁 | ハワイ | 固有種 | 魚類 | 中有光層
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