アメリカ海洋大気庁(NOAA)などは、ハイドロフルオロカーボン(HFC)の今後数十年間の温室効果を、モントリオール議定書締約国会合で検討中のHFCの使用制限案に基づき予測した。HFCは、オゾン層破壊物質の代替として冷蔵庫やエアコンで使用されるようになったが、強力な温室効果ガスでもある。既に一部の国で削減策が設けられているが、今後、特にアジア、ラテンアメリカ、中東、アフリカでHFCの需要が急増すると見込まれており、新たな対策の導入が検討されている。今回の予測によると、HFCの将来の気候への影響は、提案されている各種の案によって大幅な違いがあるという。HFCの温室効果への寄与度は、現在はCO2の寄与度の1%に相当するが、新たな制限を設けなければ2050年には10%に増加するのに対し、北アメリカ、太平洋島嶼国、EUが提案中の制限が採択されれば2%に抑えられると推定されている。NOAAは、「異なる未来に進み得ることを示すこの科学的データを意思決定に役立ててほしい」としている。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | NOAA | 温室効果ガス | アメリカ海洋大気庁 | 気候 | HFC | モントリオール議定書 | ハイドロフルオロカーボン |
関連ニュース |
|