気候変動でオゾン汚染が悪化のおそれ、アメリカ大気研究センター等の科学者チームが報告

発表日:2014.05.05

アメリカ大気研究センター(NCAR)等の科学者チームは、アメリカ本土のオゾン汚染が気候変動に伴って悪化し、2050年までに、夏季に汚染が健康に有害なレベルに達する日数が70%増加するおそれがあると報告した。地表オゾンは喘息などの呼吸器系健康被害の引き金になる汚染物質で、大気中の窒素酸化物(NOx)と揮発性有機化合物(VOC)が太陽光によって化学反応を起こして生成される。気候変動による気温上昇と大気中のメタン濃度上昇などにより、この反応に拍車がかかるという。研究チームは、オゾン汚染への気候変動の影響を検証するために、人間活動によるNOxとVOCの排出量の条件を変えてシミュレーションを行った。その結果、現状の排出が2050年まで続く場合、健康に有害とされるオゾン汚染レベルの日数が平均して70%増えると予測。だが、排出量を60~70%削減した場合、温暖化しても同日数が現在の1%未満まで激減することが判明したという。なお、この研究は、新設の大気科学研究用スーパーコンピューター「イエローストーン」によって可能になった。

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