グリーンランド氷床表面の融解は温暖化と森林火災による灰の複合影響、アメリカの研究チームが発表

発表日:2014.05.19

アメリカ・ダートマス大学等の研究チームは、1889年と2012年のグリーンランド氷床表面の広域融解は、気温上昇と森林火災による灰の複合影響との研究結果を発表した。グリーンランド氷床は、沿岸部で毎年融解するが、標高の高い中央部の乾雪地域の表面融解は稀である。しかし2012年7月に氷床表面の97%以上が融解。その直前に、シベリアと北アメリカで起きた森林火災の灰が、気団に乗って氷床頂部まで運ばれたと考えられるという。1889年夏もアメリカ太平洋岸北西部で森林火災が発生したとの史料がある。今回、乾雪地域の氷床コアを分析した結果、2012年以前に広域融解が起きたのは1889年で、異例の気温上昇と北半球の森林火災によるブラックカーボンの堆積が重なり乾雪地域で太陽光の反射率(アルベド)が低下、広域融解を招いたことが分かったという。研究ではまた、温暖化が続き森林火災が頻発すると、21世紀末までに広域融解はほぼ毎年発生すると予測。そうなれば氷床表面の質量収支が変化し、融解しやすい状態がさらに進むという。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境
キーワード アメリカ国立科学財団 | NSF | 森林火災 | 温暖化 | 融解 | 気温上昇 | ブラックカーボン | グリーンランド氷床
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