北極圏の融解湖は温室効果ガスを吸収し気候冷却効果を発揮、アメリカの研究者らが従来の想定を覆す研究結果を発表

発表日:2014.07.16

アラスカ大学等の研究チームは、北極圏の一部の融解湖(サーモカルスト湖)は温室効果ガス(GHG)の吸収量が放出量を上回る「正味の気候寒冷化要因」であるとの研究成果を発表し、永久凍土の融解は一般的に温暖化要因だという従来の科学的見解を覆した。融解湖は、永久凍土が融解して地面が窪んだ場所に融解水が溜まってできる湖である。研究チームはこれに注目し、独自のフィールド調査や北極周辺の公開データ、放射性炭素年代測定等により、永久凍土の融解が気候変動やGHG排出にどのように影響するかを調査した。その結果、融解湖は永久凍土からの栄養分の放出等により苔などの植物がよく繁茂し、炭素吸収率が高いことが判明、融解湖はおよそ5000年前に正味の寒冷化要因に変わったという。また、融解湖の水が引くと有機物に富む堆積物が再凍結し、大量の炭素を貯蔵する新しい永久凍土になることも一因だという。ただし、研究者らは、この新しい永久凍土はおそらく将来の温暖化によって再解凍されるので、その効果は永続的なものではないとしている。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境
キーワード 温室効果ガス | アメリカ国立科学財団 | NSF | 北極圏 | 気候 | 永久凍土 | 吸収量 | 炭素貯蔵 | 融解湖 | サーモカルスト湖
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