マングローブ林は急速に減少しており、その損失は年間420億ドルに相当、国連環境計画が報告書を公表

発表日:2014.09.29

国連環境計画(UNEP)は、マングローブ林減少の実態とその経済的損失、政策提案を盛り込んだ報告書を公表した。報告書によると、森林全体の減少に比べ、マングローブ林は3~5倍の速度で減少しており、地球上にもともと存在したマングローブ林の4分の1以上が既に失われているという。マングローブ林の減少から生じる二酸化炭素排出は、世界の森林減少による排出の5分の1近くを占める。また、漁業、林産物、清浄な水、土壌侵食や異常気象からの防護など、マングローブ林が提供する生態系サービスも劣化している。これらを考慮すると、マングローブ林減少の経済的損失は年間60~420億ドルに相当するという。報告書は生態系の価値をこうした金額で示すことで、マングローブ林の保全と持続可能な管理の、国、地域、世界レベルの対策実施を政策決定者に促している。例えば、2015年以降の国連開発目標にマングローブ林に特化した目標を組み込むこと、世界マングローブ林委員会を設立すること、多国間環境協定を連携・合理化すること等が提案されている。

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