国連環境計画(UNEP)は、モントリオール議定書のすべての改正を議定書全締約国197カ国が批准したと報じ、これを大きな節目と評価する見解を表明した。同議定書はオゾン層保護のための最初で唯一の国際条約として1989年に発効し、ロンドン改正(1990年)、コペンハーゲン改正(1992年)、モントリオール改正(1997年)は既に全締約国に批准されていた。残る北京改正(2002年発効)を、2014年12月4日にモーリタニアが批准したことで、すべての改正の全締約国による批准が達成された。北京改正では、オゾン層破壊物質のハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)の生産規制と議定書非締約国との貿易規制、消火器で使用されるブロモクロロメタンの生産・使用規制および議定書非締約国との貿易禁止が追加されている。同議定書はこれまでに96種類のオゾン層破壊物質の98%以上の削減等の成功を収めている。UNEPは、全締約国による批准達成は、21世紀半ばまでにオゾン層を回復させるという目標に向けた各国の決意を示すものだとしている。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | オゾン層 | 国連環境計画 | UNEP | モントリオール議定書 | HCFC | 破壊物質 | ブロモクロロメタン | ハイドロクロロフルオロカーボン |
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