「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」の第37回公開作業部会(OEWG37)は、ハイドロフルオロカーボン(HFC)の段階的削減に関する議定書改正に向け議論を進め、いくつかの重要事項で合意した。HFCは、オゾン層破壊物質の代替としてエアコンや冷蔵庫等で使用されており、その排出量が年間約7%のペースで急増している。しかしHFCは温室効果が高く地球温暖化に寄与するため、2015年の議定書第27回締約国会合で、その段階的廃止の議定書改正が審議された。議定書改正が実現すれば、オゾン層を保護しつつ2050年までにHFCをCO2換算で約105ギガトン削減、世界の気温上昇を21世紀末までに最大で0.4℃抑制できるという。今回の作業部会では具体的に、高温環境下にある国々への適用除外措置の必要性や、HFC管理の実施における資金供与や柔軟性に関する基本方針等に合意。また知的財産権や非締約国の貿易規定、進行中のハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)の段階的撤廃との関連、途上国の特別な事情等についても検討した。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 温室効果ガス | オゾン層 | 国連環境計画 | UNEP | HFC | モントリオール議定書 | HCFC | 破壊物質 | ハイドロフルオロカーボン | ハイドロクロロフルオロカーボン |
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