イギリス気象庁(MetOffice)は、2014年の世界平均気温は1961年~1990年の平均を0.56℃(±0.1℃)上回り(暫定値)、1850年以降の観測史上最高レベルであったと公表した。MetOffice等がまとめたHadCRUT4データセットは、地球全体の地表面(陸海)の約1600地点で観測された気温に基づくもので、極地が網羅されていないこと等から生じる不確実性の幅を加味しても、2014年は観測史上最も高温の年上位10位以内に入ることは間違いないという。同様に、アメリカ海洋大気庁(NOAA)、アメリカ航空宇宙局(NASA)、日本気象庁、研究機関バークレーアースによるデータセットや、欧州中期気象予報センターの再解析でも、それぞれ2014年の世界平均気温が過去最高レベルであることが示されているという。MetOfficeが2014年12月に公表した研究結果によると、近年の明らかな地球温暖化の傾向には人為起源の温室効果ガス排出が影響を及ぼしている可能性が極めて高いという。