欧州委員会は、2015年末の気候変動枠組条約締約国会議で採択される新国際合意(パリ合意)に向け、EUの提案を示した政策文書を公表した。文書では、パリ合意は、世界全体の温室効果ガス排出を2050年までに2010年比で60%以上削減という目標を掲げ、全参加国の公正かつ意欲的な約束を盛り込んだ、透明で動的な合意を求めるとしている。また欧州連合は、2014年10月の首脳会議で、域内の温室効果ガス排出を2030年までに40%以上削減するという目標に合意しており、これをEUの「各国が自主的に決定する約束草案」(INDC)として2015年3月末までに国連気候変動枠組条約事務局に提出するという。この文書は、欧州のエネルギー供給確保や統合エネルギーシステムとともに、気候への影響を抑えた低炭素型の経済への移行を目的とした「エネルギー同盟」戦略の一部を成すもの。欧州委員会のカニェテ気候行動・エネルギー担当委員は、「この文書は欧州のエネルギー市場の進むべき道を示したもので、後は行動に移すのみ」としている。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 温室効果ガス | 気候変動枠組条約 | エネルギー | 欧州委員会 | 排出削減 | 経済 | 低炭素型 |
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