イギリス環境庁は、湖沼の侵略的外来魚種であるコイ科モツゴの駆除に向けて大きく前進した。モツゴはアジア原産の親指ほどの小型魚だが、繁殖力が旺盛で、固有魚種の餌や生息地を奪い、湖沼の生態系を乱す。イギリスへは1980年代にヨーロッパ本土から移入され、養魚場の移転や観賞魚取引を通じて広がったとみられる。最も多かった10年前には全国23か所で観察されたが、環境庁の駆除活動により、生息地は3か所まで減少した。環境庁はこれまでにも、ファットヘッドミノウ(ハヤの一種)などの侵入魚種の完全駆除に成功している。環境庁の水産担当者によると、モツゴのような侵入種は国内固有の野生生物にとって深刻な脅威となっており、年間18億ポンドの経済損失を招いているという。環境庁は、外来魚の湖沼への放流が環境や他の生物にとって深刻な悪影響をもたらすことに注意を呼びかけ、侵入種の拡散を防ぐための植物や水槽資材の処分方法、侵入種の水路を通じた拡散を防止する方法なども広報している。
情報源 | イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生態系 | 湖沼 | 生息地 | Defra | イギリス環境・食糧・農村地域省 | 侵入種 | 駆除 | 外来魚 | モツゴ |
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