ドイツ連邦環境省(BMUB)は、欧州の持続可能なリン管理に関する第2回会議がベルリンで開催されるのに合わせ、リンなどの栄養素の回収を促進する法制度の設置に可能な限り早く着手する、と発表した。生物にとって重要な原料であるリンの長期的不足への対応の第一歩として、持続可能な利用と下水汚泥・廃水からの回収を進める。人や動物、植物の成長に十分なリンの供給は不可欠で、持続的な農作物の生産にもリン肥料が欠かせない。しかし、リンの原料は政治的に不安定な地域から供給され、採掘の際には環境に重大な影響をもたらす。このため、2014年、欧州委員会はリンを「重要原材料」に指定している。このような背景に基づき、ドイツ政府は、原料のリン鉱石への依存を低減するため、リンの持続可能な利用と回収が重要であるとしている。ベルリンの会議では、リン供給の長期的確保に向けた構想と提案を議論する予定で、BMUBは汚泥や排水からの回収によるリン利用構想の実現に向けても参考となると期待している。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMUB) |
分野 | ごみ・リサイクル 環境総合 |
キーワード | 下水汚泥 | リン | 回収 | 廃水 | 持続可能 | ドイツ連邦環境省 | BMUB |
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