ドイツ連邦内閣は、下水処理後の汚泥からのリンのリサイクルを促進するため、連邦環境省(BMUB)が提出していた汚泥令(AbfKlärV)の修正案を承認した。修正案は汚泥からのリン回収と有害物質の低減を定めたもので、今後議会両院に送られる。リンは肥料の原料となる貴重な資源だが、ドイツをはじめEU諸国のほとんどが政治的に不安定な地域からの輸入に頼っており今後不足も予想される。これを汚泥から回収するリンで補うことが可能だが、現在、汚水処理で発生する年間約180万トンの汚泥のうち、ほぼ3分の2はリンを回収することなく焼却されており、3分の1だけが直接肥料として農業等に使用されている。今回の修正案では、汚泥または汚泥焼却灰からのリン回収を、処理施設の規模に応じた移行期間を経て義務付ける。リン回収の技術に関しては特に定めはなく、革新的な方法を導入する余地が残されている。また小規模な汚水処理施設に関しては引き続き市町村の汚泥を直接肥料目的で使用することを認めるが、品質の確保について当局の監視義務を付した規則が設けられるという。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMUB) |
分野 | ごみ・リサイクル 水・土壌環境 |
キーワード | 下水処理 | 焼却灰 | リサイクル | 下水汚泥 | リン | 汚水処理 | ドイツ連邦環境省 | 有害物質 | 肥料 | BMUB |
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