欧州環境庁(EEA)は、2014年に欧州で販売された新車乗用車のCO2排出量は2013年よりもさらに減少し、2015年の排出削減目標を十分に達成できているとする暫定値を報告した。EEAは、欧州で販売された新車のCO2排出量に関するデータを2010年からまとめている。今回発表された暫定値では、2014年に販売された新車の1km当たりのCO2排出量の平均は2013年の新車より2.6%低い123.4g/kmで、2015年までの削減目標である130g/kmを7g/km近く下回ったことが示された。国別では、欧州連合加盟国28カ国のうち17カ国が2015年の削減目標を達成し、2004年以前からの欧州連合加盟国の方が新しい加盟国よりも新車のCO2排出量が低い傾向が見られたという。これまでのところ削減目標は前倒しで達成できているが、2021年までの目標値95g/kmを達成するため、自動車メーカーはさらなる排出量削減の取組が必要とされている。