世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)は、アメリカ航空宇宙局(NASA)、同海洋大気庁(NOAA)等と共同で「オゾン層に関する20のQ&A」を新たに発行した。WMOによると、1987年の「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」採択以降、各国が同議定書を遵守し、産業界もオゾン層を破壊しない代替物質を開発したことにより、オゾン層破壊物質(ODSs)は減少し始め、地球全体のオゾン層は回復兆候を示しており、今後更なる回復も見込めるという。同Q&Aは、オゾン層の性質、ODSs、破壊のメカニズム等をわかりやすく説明する一方、ODSsもその代替物質も気候変動の要因となる温室効果ガスであることから、気候変動によるオゾン層への影響は今後数十年で著しく増すとするコンピューターのモデル予測も示した。同Q&Aは、「WMO/UNEPオゾン層破壊の科学アセスメント2014年版」を補完するもので、そのアセスメントの情報などを基に、成層圏オゾンと気候関連の様々な分野の科学者らが各回答を作成・査読している。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | 気候変動 | 世界気象機関 | WMO | 温室効果ガス | オゾン層 | 国連環境計画 | UNEP | 破壊物質 | 代替物質 | ODS |
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