ソーラーパネルの国際的なメーカー30社以上が、EU域内で使用済みとなったソーラーパネルの回収・リサイクルに関する自主協定に合意した。参加メーカーは、欧州市場で販売されるソーラーパネルの70%以上のシェアを誇る。こうした自主協定は欧州では初めてのこと。参加メーカーは「PVサイクル」という団体を構成し、(1)使用済みソーラーパネルの回収率を65%以上、リサイクル率を85%以上とすること(WEEE指令の回収・リサイクル目標を上回る目標)、(2)ソーラーパネルの返還方法や回収網に関する情報を、パネルのラベル、メーカーのウェブサイト等を通じて提供すること、(3)使用済みソーラーパネルの回収・リサイクルは無料とすることを盛り込んだ非常に野心的な協定を実施する。また、EUの関係機関、メーカー、環境保護団体の代表からなる独立委員会により、目標の達成状況を評価する。今回の協定により、新たなソーラーパネルの生産にリサイクル資源を活用し、大幅な省資源化が可能になると期待されている。