カナダ環境・気候変動省は、極めて強力な温室効果ガス(GHG)であるハイドロフルオロカーボン(HFC)の国内消費量を大幅に削減する新たな規制案を公表した。HFCは世界で最も急増しているGHGで、年間10~15%も増加している。今回の規制案は、HFC及びHFCを含む新たな製品の製造と輸入を対象とし、国内のHFC年間消費量を2036年までに85%削減できると見込む。規制案による2018~2040年の累積HFC削減量はCO2換算で1億7600万トンと推定され、これは乗用車約200万台の年間排出量の23年分に相当する。HFCを気候に優しい冷媒や技術に転換することは、温暖化防止に寄与するだけでなくエネルギー効率を高め、消費者や企業にとってコスト削減にもなるという。カナダは、世界のHFCの段階的削減に向けた取組で主導的な役割を果たし、2016年10月のモントリオール議定書改正の採択にも貢献した。同国はこれまでにも、冷蔵庫やエアコンに含まれるHFCの回収・再利用・破壊を強化する国内措置を最終決定している。
情報源 | カナダ環境・気候変動省 プレスリリース |
---|---|
国・地域 | カナダ |
機関 | カナダ環境・気候変動省 |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 温室効果ガス | 規制 | 排出削減 | HFC | モントリオール議定書 | ハイドロフルオロカーボン | GHG | 消費量 | カナダ環境・気候変動省 |
関連ニュース |
|