アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、衛星による2016年1月の海面水温偏差画像を示し、熱帯太平洋域の海面水温が2015年12月に引き続き2016年1月も平年より大幅に高く、エルニーニョ現象が持続しているとみられると報告した。画像では月平均海面水温を1981~2010年の平均値(平年値)と比較し、その高低を赤青の濃淡で色分けして示している。海面水温の異例の高さは、偏東貿易風の弱化、熱帯太平洋中央部の降水量増加、およびその海域の海面気圧低下と連動しており、こうした熱帯の気流の乱れが中緯度ジェット気流に影響し、エルニーニョによる異常気象をアメリカほか世界各国にもたらすと考えられている。この高解像度の画像地図は、現地測定と、準リアルタイムの衛星観測とを組み合わせたデータセットを基にしており、海洋のあらゆる時点の詳細・最新な情報を提供し、エルニーニョ発生の監視や予報モデルへの初期データ提供に役立つという。NOAAの予報官らは、エルニーニョによる熱帯太平洋の海面水温は、晩春~初夏には平年値に移行すると予測している。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | NOAA | アメリカ海洋大気庁 | 測定 | 熱帯太平洋 | エルニーニョ現象 | 観測 | 画像 | 海面水温 | 水温上昇 |
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