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 アメリカ海洋大気庁、2015年から2016年にかけて観測史上3番目に大規模なサンゴ白化現象が起こると予測

発表日:2015.10.08


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、記録的に高い海水温度によって、2015年から2016年にかけて観測史上3番目に大規模なサンゴ白化現象が発生するという予測を公表した。2014年夏に北太平洋で始まった今回のサンゴ白化現象は、2015年に南太平洋やインド洋に拡大した。現在、特にハワイで深刻なサンゴ白化現象が確認されており、今後カリブ海にも同様の状況が拡大すると予想されている。さらに、気候モデルを用いた分析によると、強力なエルニーニョ現象の影響によって、2016年にインド洋や南東太平洋で白化現象が発生するという。サンゴは白化現象が軽度な場合は回復できるが、深刻または長期にわたると死滅する恐れがある。死滅するとサンゴ礁は崩壊して、海岸線の保護や海洋生物の生息地としての機能が損なわれることが懸念される。NOAAは、陸上からの汚染防止や持続可能な漁業の推進など、地域的にサンゴへの悪影響を緩和すると共に、地球温暖化の主要因である人為起源の炭素排出を削減する必要があるとしている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境 自然環境
キーワード NOAA | 白化 | アメリカ海洋大気庁 | 海水温 | エルニーニョ現象 | 観測 | サンゴ
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