世界気象機関(WMO)は、2016年1~9月の世界の気温が過去最高を記録したと発表した。アメリカ海洋大気庁(NOAA)の最新データによると、同時期の世界の気温は20世紀の平均より0.89℃高く、アラスカ、カナダ西部、メキシコ南部、中央アメリカ、南アメリカ北部、アフリカ中南部、中央アジア、ロシア北部、東南アジアなど、世界各地が記録的な暑さに見舞われたという。同時期の世界の平均海面温度は、過去137年間の中で最も高く、平均気温を0.78℃、2015年の記録を0.08℃上回った。また、2016年9月は前年に次いで観測史上2番目に気温が高い9月となったが、過去半世紀で最強のエルニーニョ現象が終息し、16か月連続世界最高気温に事実上ストップがかかったという。WMOはNOAAの他、NASA、イギリス気象庁、ヨーロッパ中期気象予報センターなどのデータを組み合わせ2016年の気候の暫定評価を作成中で、11月にマラケシュで開催される気候変動に関する締約国会議(COP22)で公表する予定だという。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 世界気象機関 | WMO | 気温 | 海面温度 | エルニーニョ現象 | 観測 |
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