世界気象機関(WMO)は、2016年1~11月のデータを基に、2016年の世界の平均気温はこのままいけば2015年の記録を破り、観測史上最も高温の年になると予測した。アメリカ海洋大気庁(NOAA)のデータによると、2016年1~11月の世界の平均気温は20世紀の平均である14.0℃を0.94℃超過し、過去最高となっている。また、同期の世界の平均海面温度もこの137年間で最高であった。非常に強いエルニーニョ現象の発生が要因だという。WMOのターラス事務局長は、北極圏では世界平均の約2倍の速度で温暖化が進んでいることや、北極、南極ともに海氷域面積の記録的な減少がみられたことに触れ、両極の状況が北半球および南半球の気候にまで影響を及ぼしているとの見方を示した。さらに、極端な気象(特に高温)と、温室効果ガス排出に伴う人為起源の気候変動との関連性がますます科学的に明らかになってきたことから、想定被害まで含めた天気予報や早期警報システムに対する投資の必要性が増していると指摘した。WMOは2016年の世界の気候状況を2017年初めに公表予定である。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 世界気象機関 | WMO | 温室効果ガス | 気温 | 海面温度 | エルニーニョ現象 | 観測 |
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