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 イギリス自然環境研究会議、南大洋が地球システムにおいて果たす役割に関する研究プログラムを始動

発表日:2016.08.01


  イギリス自然環境研究会議(NERC)は、700万ポンドを投入して大規模な戦略的研究プログラム「地球システムにおける南大洋の役割(RoSES)」を始動すると発表した。気候予測の確実性を高めるには、南大洋が大気中のCO2を吸収する量や仕組みなどを明らかにする必要がある。RoSESプログラムは、南大洋の炭素吸収の現状、吸収の仕組み、吸収源の将来の変化と21世紀の地球規模の気候変動に及ぼす影響など、気候変動の中で南大洋が果たす役割を分析し、国際的な気候政策の科学的基盤を提供するという。NERCは近年、南大洋による熱と炭素の取込みメカニズムの一部についての研究も始めている。RoSESはこの基礎研究の成果をさらに拡大するとともに、南大洋の炭素吸収の生物地球化学的研究を進め、自律ロボット技術やマイクロセンサー技術を強化して、必要な政策情報をもたらすものと期待される。RoSESプログラムは、NERCが環境科学者らから秀れた戦略的研究のアイディアを直接聞き取るプロセスから生まれたという。

情報源 イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス自然環境研究会議(NERC)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | イギリス自然環境研究会議 | NERC | 気候予測 | 炭素 | CO2吸収量 | 南大洋 | 地球システム
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