世界気象機関(WMO)は、今後数か月間に世界の広い地域が弱いラニーニャ現象の影響を受けると予報した。WMOの最新の予報では50~60%の確率で2016年の第4四半期に弱いラニーニャ現象が発生し、2017年の第1四半期まで継続する可能性があるという。この分析は世界の主要な予報センターが実施する気候モデルの結果を専門家が評価したものに基づいている。モデルの約半数は弱いラニーニャ現象が発生すると予測し、その他はエルニーニョ南方振動(ENSO)中立の状態へ弱まると予測した。ラニーニャ現象によって、多くの場合オーストラリア東部、インドネシア、フィリピン、タイ、南アジアで降雨量が増加する。また、通常はブラジル北東部、コロンビア、その他の南アメリカ北部で降雨量が増加し、ウルグアイ、アルゼンチンの一部、エクアドル沿岸部、ペルー北西部で降雨量が減少するという。WMOは、エルニーニョ・ラニーニャ現象の予報と備えは農業や食料安全保障、水資源管理や公衆衛生、災害リスクの緩和などに不可欠としている。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 世界気象機関 | WMO | 気候モデル | エルニーニョ現象 | ラニーニャ現象 | ENSO | 降雨量 |
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