海外ニュース


 世界気象機関、エルニーニョ収束後のアフリカ南部で降水量が回復していると報告

発表日:2017.02.23


  世界気象機関(WMO)は、アフリカ開発共同体(SADC)地域の南部で今季の雨季降水量が回復していると報じた。同地域の多くの国は、2015~2016年に強力なエルニーニョの影響で干ばつに苦しんだが、その後非常に弱いラニーニャの傾向が見られ、2016年11月~2017年1月はボツワナ、レソト、ナミビア、ザンビア南部、ジンバブエ、南アフリカ北部、モザンビーク中南部およびスワジランドといったSADCの南半分では降水量が平年並みか平年より多くなった。ただし、タンザニア、アンゴラ北部などSADCの北部および東部は依然として降水量が少なめだという。この状態は今後も続き、2017年2~4月は、SADC大陸部の大半で平年より降水量が多くなる可能性が高いが、同地域北部では平年並みか平年を下回る状態が続くと見込まれる。大半の気候モデルでは、少なくとも2017年6月までエルニーニョでもラニーニャでもない中立的な状態が続くと予想されている。この評価と予報はSADC気候サービスセンターが発表した。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース アフリカ開発共同体(SADC)気候サービスセンター発行「2017年2~4月見通し」(PDF)
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | WMO | 干ばつ | 降水量 | アフリカ | エルニーニョ現象 | ラニーニャ現象 | SADC
関連ニュース

関連する環境技術