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 世界気象機関、ラニーニャの状態はほぼ収束したと報告

発表日:2017.02.16


  世界気象機関(WMO)は、2016年後半に見られた弱いラニーニャの兆候が2017年1月にはほぼ収束したと報告した。WMOによると、2016年後半には熱帯太平洋の海面水温が平年よりやや低く、雲や降雨のパターンは典型的なラニーニャの様相を示すなど、多くの大気指標が弱いラニーニャの兆候を示していた。しかし、2017年1月に水温や一部の大気指標がエルニーニョ・南方振動(ENSO)中立レベルに戻るとともに、極東熱帯太平洋では1月末に海水温が平年より1.5℃以上高くなっており、南アメリカ西部赤道域沿岸部にエルニーニョ状態が形成されつつあるという。2016年中ごろからの弱いラニーニャ状態では、他の気候要因の影響が同等かそれ以上に強かった地域もあった。今後の予測では、大半の気候モデルが2017年前半は中立状態が続くとみる。2017年6月以降についてはモデルによって予測はさまざまだが、中立状態が続くかエルニーニョかのいずれかになる可能性が高いという。地域ごとの気象予測は各国の気象水文機関から情報が発信される。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | WMO | 気候モデル | 太平洋 | エルニーニョ現象 | 海面水温 | ラニーニャ現象 | ENSO
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