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 世界気象機関、2017年後半に50~60%の確率でエルニーニョ現象が発生すると予報

発表日:2017.04.28


  世界気象機関(WMO)は、2017年後半に50~60%の確率でエルニーニョ現象が発生するとの最新予報を発表した。2017年1月から現在までエルニーニョ・南方振動(ENSO)中立状態が続いていたが、2~3月には東部熱帯太平洋で海面温度が平均より2℃以上高くなっている。多くの気候モデルによれば6月までは中立状態が続くが、それ以降はエルニーニョ現象が発生する可能性がある。一方、ラニーニャ現象が起きる可能性は非常に低いとみられる。この分析は、世界の主要な予報センターの情報に基づいた気候モデルを専門家が評価したものである。ただし、今回の予報は5、6月より以前の早い時期に出されているため、今後の予報に比べて確実性は下回る。エルニーニョ現象が地域的な気候に与える影響は、エルニーニョ現象の強度や発生時期、その他の気候パターンとの相互作用によっても毎回変わってくるという。ENSOの動向は注意深く監視が続けられており、世界各地の気候変動に関する詳細については、今後、WMOの地域気候センターや各国の気象水文機関を通じて公表される。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | WMO | 気候モデル | 太平洋 | 海面温度 | エルニーニョ現象 | 予報 | ENSO
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