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 国際エネルギー機関、気候目標の達成には炭素回収貯留技術の加速が必要と報告

発表日:2016.11.15


  国際エネルギー機関(IEA)は、パリ協定で設定された気候目標の達成には炭素回収貯留(CCS)技術が重要な役割を果たすと報告した。CCSは現在、世界で稼動中または建設中の石炭火力発電所からの排出を大幅に削減できる唯一の技術であり、鉄鋼、セメント、化学物質の生産などの工業プロセスからの排出に対処できる数少ない技術の一つでもあるという。多くの専門家はCCSとバイオエネルギーを組み合わせたBECCSの重要性を認識している。BECCSは、生長時に大気中のCO2を吸収したバイオマスを燃焼させ、発生するCO2を回収貯留する技術である。BECCSの応用は、航空部門など排出緩和が難しい部門の排出量を相殺するために重要だという。現在、15件の大規模なCCSプロジェクトがあり、2017年には6件のプロジェクトが起ち上げ予定となっているが、現在のペースでは気候目標の達成には届かないという。IEAは、CCSの導入は選択的なものではなく気候目標の達成に不可欠であり、焦点を当てた政策的介入が必要だとしている。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード CCS | 国際エネルギー機関 | IEA | 気候 | 火力発電所 | 炭素回収・貯留 | バイオエネルギー | パリ協定 | BECCS
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