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 アメリカ海洋大気庁、西海岸の海水温の上昇が貝類への有毒物質の蓄積と関連していると報告

発表日:2017.01.09


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、西海岸の海水温の上昇が、貝類に蓄積する有害物質の量と関連していると報告した。ある種の藻類が生産するドウモイ酸は魚介類に蓄積する。これは有害で人間が多量に摂取すると死に至るケースもあるため、公衆衛生当局や海産食品の管理者は毒素のレベルを監視し、必要に応じて漁業活動を停止する必要がある。NOAAは貝類に蓄積するドウモイ酸を太平洋十年規模振動やエルニーニョなどの気候事象による海水温の上昇と関連付け、この藻類の大規模発生を把握および予測する新たな手法を開発した。また、貝類に蓄積するドウモイ酸が基準濃度を超える時と場所を予測する、気候に基づくリスク分析モデルを作成。オレゴン州、ワシントン州、カリフォルニア州の漁業管理の意思決定を支援するため無料で提供する予定となっている。これにより、時宜を得た漁業活動の停止と再開が可能となり、人間の健康を守りつつ漁業活動の停止による経済の混乱を回避できると期待されている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 健康・化学物質 自然環境
キーワード NOAA | 漁業 | アメリカ海洋大気庁 | 海水温 | 有毒物質 | 貝類 | 健康影響 | 水温上昇 | 気候リスク | ドウモイ酸
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