アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、海洋酸性化による漁業および沿岸経済への影響を検討する研究プロジェクトに、計約160万ドルを助成すると発表した。海洋による大気中CO2の吸収が進み、海水の酸性度が上昇すると、ホタテガイやサンゴ等の殻や骨格の成長、ギンダラやメルルーサ等の魚類の餌などにも影響が及ぶ。中でもホタテガイやハマグリ等の二枚貝は、食品となるだけでなく生息域の水質浄化能力もあり、その経済価値は年間数十億ドルに上るという。今回助成対象となった研究は、NOAAによる調査研究を補完するもので、各地域における漁業管理計画の策定に役立てるという。具体的には、1)ウッズホール海洋研究所:CO2レベルの変動とホタテガイの個体数・漁獲量・経済状況との関連把握、2)ニューヨーク州立大学:酸性化によるアメリカイタヤガイとホンビノスガイへの影響評価、および脆弱な沿岸域の特定、3)ワシントン大学:海洋状況と経済影響を予測する気候モデルや経済モデルの研究、である。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | CO2 | NOAA | 水質浄化 | 気候モデル | 漁業 | アメリカ海洋大気庁 | 環境影響評価 | 沿岸域 | 海洋酸性化 | 二枚貝 |
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