世界気象機関(WMO)は、南アジアで発生・進行する干ばつの総合的情報を提供する新ツール「南アジア干ばつ監視システム(SADMS)」とそのポータルサイトの実演が、2017年1月30日にニューデリーで開催された地域ワークショップで行われたと発表した。SADMSは国際水管理研究所(IWMI)が3年間のプロジェクトを通じて開発し、WMO、世界水パートナーシップ等の支援で確立したもので、植生の衛星画像と気象データ、土壌水分量等の情報を組み合わせて次の乾期の厳しさと長さを予測しやすくし、農業生産や生活に深刻な影響を及ぼす干ばつの早期警報や管理を改善する。またポータルサイトは双方向型で、地域全体の干ばつ関連の地図のデータ共有と閲覧が即座に可能になるという。今回の地域ワークショップには、アフガニスタン、バングラデシュ、インドなど南アジア各国の専門家が参加し、衛星データや情報通信技術を干ばつリスク軽減にいかに役立てられるかを議論した。2016年、南アジアは厳しい干ばつで深刻な水不足に見舞われ、インドだけで3億人超が被害を受けたという。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 自然環境 環境総合 |
キーワード | 世界気象機関 | WMO | 予測 | 監視 | 干ばつ | 植生 | 衛星データ | 気象データ | 南アジア | 土壌水分量 |
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