世界気象機関(WMO)は、2015年の世界平均気温が過去のすべての高温記録を大幅に上回り、1961~1990年の長期平均値である14℃に比べ0.76±1℃高く、初めて工業化以前の気温より約1℃上昇したと発表した。これは、イギリス気象庁等のHadCRUT4、アメリカの海洋大気庁(NOAA)と航空宇宙局(NASA)のデータ、および欧州中期予報センター(ECMWF)の再解析データを基に、WMOが総合的に分析した結果である。報告によると、2015年は、非常に強いエルニーニョと温室効果ガスによる温暖化が重なり、熱波や洪水、干ばつなど多数の極端気象現象が発生した。長期的な傾向では、過去に高温だった年の上位16位のうち15年がすべて2001年以降に記録され、5年単位で見ても2011~15年が最も高かったという。WMOのターラス事務局長は、「パリ協定を土台とした更なる排出削減および今後予想される気候関連災害の対策強化が重要」と指摘した。なお、2015年の詳細な世界気候状況は2016年3月に公表される。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 世界気象機関 | WMO | 温室効果ガス | 気温 | エルニーニョ現象 | 観測 | 温暖化 | 極端現象 |
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