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 国際エネルギー機関、エネルギー効率化を継続するには各国の新政策が必要と報告

発表日:2017.10.05


  国際エネルギー機関(IEA)は、各国政府が新たなエネルギー効率化政策を打ち出さなければ、近年加速した効率化が減速する可能性があると報告した。報告書「エネルギー効率2017」によると、世界のエネルギー集約度(GDP 1単位の生産に要するエネルギー量)は2016年に1.8%低下し、エネルギー効率はここ10年改善を続けている。しかし、世界のエネルギー使用のうち、効率化規格の対象になっている分野は2016年時点で約32%まで拡大したものの、拡大分はほぼすべて既存の政策由来だという。報告書は、新政策の実施が減速していることと、3分の2以上が対象外となっているエネルギー効率化規格の対象分野拡大が課題だとしている。2000年以降に導入されたエネルギー効率化がなければ、2016年のエネルギー消費量は12%増えていたとみられる。報告書は、トラックの効率規制や空調設備の効率規制などの分野に政策対応の余地があることを明示。技術革新と合わせ、各国がエネルギー効率向上のための新政策を導入するよう促した。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 空調 | トラック | 国際エネルギー機関 | IEA | エネルギー効率 | 政策 | GDP | エネルギ消費量
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