アメリカ環境保護庁(EPA)は、水質浄化州回転基金(CWSRF)プログラムの資金を得て実施された水質浄化インフラプロジェクトのなかで、特に優れた28のプロジェクトを表彰した。これは、CWSRFによるプロジェクトの、環境改善における実績と技術革新を国が認める制度(PISCES)の表彰である。選ばれた各プロジェクトは州や自治体、公益事業、民間事業が実施し、大規模廃水処理インフラプロジェクトから小規模で分散型のプロジェクトまで、規模もさまざまである。28件のうち、EPAが特別優秀プロジェクトとして認めた5件の一つ、ワシントン州ピアス郡タコマ市のプロジェクトでは、従来は複数あった浄化槽設備融資プログラムを一本化し、州、郡、第三者融資機関による官民パートナーシップを形成。規模の経済と民間融資機関の専門知識を生かして資金を増やし、低所得者でも利用できる融資制度を設けた。この制度で郡内の不良浄化システムの修理や交換を進め、州民の健康と水質保護に貢献したという。