アメリカ環境保護庁(EPA)は、水インフラ資金調達・技術革新法(WIFIA)プログラムの融資対象候補プロジェクトを選定し発表した。選ばれたのは、カリフォルニア州サンフランシスコ市公共事業委員会による廃水処理・バイオソリッド(汚泥)生成施設や、ネブラスカ州オマハ市の合流式下水道越流水の調整・処理池など12プロジェクトで、応募した官民のプロジェクト43件の中から審査により選定された。選定されると、WIFIA融資への申請が可能になる。WIFIAプログラムは、2014年成立のWIFIAで設けられた新たなEPAの連邦融資・保証プログラムで、地域あるいは国として重要な上下水道インフラに関わる適格なプロジェクトに長期・低コストの追加的な信用支援を行い、国内の水インフラへの投資を加速することを目的としている。2017年度は同プログラムに2500万ドルの資金が用意された。これに民間資金やEPAの州回転資金(SRF)融資など10億ドル以上が加わる見通しで、全体で約51億ドルとされる水インフラ投資の一部となる。