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 欧州ヒト・バイオモニタリング・プロジェクト、水銀など9物質を調査対象に追加

発表日:2018.09.27


  特定の物質へのEU市民の実際の曝露状況を把握することを目指す「欧州ヒト・バイオモニタリング・プロジェクト(HBM4EU)」は、2017年以降、ビスフェノール、カドミウムなど9物質について調査してきたが、今回新たに、アクリルアミド、ヒ素、ジイソシアネート、鉛、水銀、ベンゾフェノン、非プロトン性溶媒、マイコトキシン、殺虫剤の9項目を調査対象に追加すると公表した。調査結果は2021年末にまとめられる。対象物質の選択では、特に潜在的な健康リスクが重視された。例えば、ベンゾフェノンは日焼け止めクリームや衣類の退色防止に使われ、人体の皮膚から直接あるいは接触によって吸収されているが、体内でホルモン様に作用すると疑われている。多くの物質の健康リスクが社会で議論される一方で、実際の曝露状況はよくわかっていない。欧州委員会の研究助成プログラム「ホライズン2020」の下、HBM4EUにはEU加盟国、ノルウェー、スイスなど28か国の100以上の組織が参加し、この知識の欠如を縮小し、科学的データに基づく政策助言の基礎を築くことを目指している。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 健康・化学物質
キーワード EU | 健康リスク | 物質 | 曝露状況 | 欧州ヒト・バイオモニタリング・プロジェクト | ホライズン2020
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