イギリス気象庁(MetOffice)は、2023年までの世界平均地上気温は産業化以前より約1℃高くなるとの予測を発表した。予測通りになると、2014~2023年は、観測記録のある1850年以降で最も暑い10年間となる。2019~2023年の5年間の世界平均気温は産業化以前より1.19℃から1.45℃高くなる。2015年は初めて世界平均気温が産業化以前より1℃以上上昇し、その後2016、2017、2018年と連続してほぼ1℃上回った。2016年は史上最も暑い年であった。この傾向は、パリ協定の目標値1.5℃を一時的にでも超えるリスクを高め、2019~2023年のうち少なくとも1年は1.5℃を超える可能性が10%あるという。温暖化は地球全体で進むが、陸地、北半球高緯度地帯とくに北極域が著しい。気温上昇は温室効果ガス排出が主要因であるが、太平洋十年規模振動(PDO)や大西洋数十年規模振動(AMO)なども影響する。2018年の高温は中程度のラニーニャ現象の影響があった。
情報源 | イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス気象庁(MetOffice) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 温室効果ガス | イギリス気象庁 | 温暖化 | 気温上昇 | 太平洋十年規模振動 | ラニーニャ現象 | パリ協定 | 世界平均地上気温 | 1℃ | 大西洋数十年規模振動 |
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