アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2019年1月からアメリカで発生した気象・気候災害による損害がすでに20億ドルに達していると報告した。その原因の1つは、3月に急速に発達した低気圧が中西部にもたらした豪雪・猛吹雪・大洪水で、もう1つは2月下旬に北東部、南東部、オハイオ川流域を襲った暴風雨である。NOAA環境情報センターの最新データによると、2019年3月は、アメリカ本土の平均気温が4.82℃(平均比-0.46℃)で、過去125年間の3月の観測記録で中レベルの気温となり、総降水量は2.20インチ(平均比-0.31インチ)で、過去125年間で降水量の少ないレベルだった。同年1~3月では、平均気温が1.68℃(平均比-0.06℃)と2014年以降で最も寒く、総降水量は8.03インチ(平均比+1.07インチ)で観測史上12番目に雨が多かった。この他、アラスカ州の3月の気温は平均より8.9℃高く、過去95年間で最も暖かくなった。アメリカ本土の干ばつは2月末に比べ3月末は改善したという。