汎北極域気候予測フォーラム(PARCOF)は第三回会合を開催し、2019年夏季(6~8月)の平均気温は北極域の大部分で平年を上回るとの予測を発表した。グリーンランドとカナダ北極圏を除き、海氷域も平年以下になるという。昨冬(2018年11月~2019年1月)の平均気温は東シベリアで史上2番目の高温を記録するなど平年を上回り、今春(2019年2~4月)もカナダ北極域東部を除き平年を上回った。昨冬の南北の大気循環に続き、今春の一部地域での暴風雨が主要因とみられる。北極域の年平均気温上昇量(温暖化率)はこれまで世界平均の2倍以上であったが、この傾向も継続し、特に冬季の上昇量が大きい。2014~2018年の年間気温は、1900年以降のどの年よりも高かった。2015~2018年の冬季海氷の最大値は史上最小であり、年間最小となる9月では1979年以降75%減少した。PARCOFは北極評議会の北極圏8ヶ国のほか研究者、先住民、輸送・観光部門等の代表が参加し、年2回開催される。
情報源 | 世界気象機関(WMO) ニュース PARCOF第三回会合報告書 (PDF) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 北極評議会 | 大気循環 | 平均気温 | 汎北極域気候予測フォーラム | 年平均気温上昇量 | 温暖化率 |
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