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 アメリカ海洋大気庁、オゾン層破壊物質としてN2Oが最大の要因と指摘

発表日:2009.08.27


  人間活動に伴って排出される最大のオゾン層破壊物質は、今や、亜酸化窒素(N2O)であり、21世紀中、この状況が続くと予想されることが、アメリカ海洋大気庁(NOAA)地球システム研究所のラビシャンカラ氏らによる研究で明らかになった。2009年8月27日付のサイエンス誌(オンライン版)に掲載された研究は、人間活動に伴うN2Oがオゾン層に及ぼす潜在的な影響について、初めて評価したもの。モントリオール議定書に基づき、CFC類その他のオゾン層破壊物質が段階的に廃止される中、同議定書で規制されていないN2Oが重大なオゾン層破壊物質として残ることが分かった。人間活動に伴うN2O排出量は、2番目に多いオゾン層破壊物質の2倍以上に上る。なお、N2Oは自然界からも排出されるが、排出量全体のうち3分の1程度は人間活動(肥料、家畜糞尿、工業工程等)によるもの。科学者らは、N2Oは温室効果ガスでもあり、排出削減に取り組むことは、オゾン層保護にも地球温暖化防止にも役立つとしている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA)プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境
キーワード NOAA | 地球温暖化 | 温室効果ガス | オゾン層 | アメリカ海洋大気庁 | モントリオール議定書 | N2O | CFC | 亜酸化窒素
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