アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、有害な紫外線から生物を保護する成層圏オゾンの回復状況を監視するため、高性能のオゾン高度分布マッピング装置(OMPS)からのデータ利用をまもなく開始すると発表した。OMPSは、2011年10月28日にアメリカ航空宇宙局(NASA)が打ち上げた地球観測衛星Suomi NPPに搭載されている計測器のひとつで、オゾン層の断面を観測し垂直方向の分布状況を正確に計測する装置や、地球全体を覆う総オゾン量を監視する装置から成る。1970年代、人間が生み出したフロン(CFC)等がオゾン層を破壊することが予測され、1987年に国連モントリオール議定書でこれらオゾン層破壊物質(ODS)の段階的廃止が決まった。今後数十年間は、ODSよって破壊された成層圏オゾン層の回復が見込まれる重要な時期であり、OMPSによって、その回復の兆候を確認できるという。今後、2012年3月初旬までNASAが初期点検を行い、その後、NOAAが運営を引き継ぎ、較正や検証等を経てデータ処理と配信を行うという。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 人工衛星 | モニタリング | NOAA | オゾン層 | フロン | 成層圏 | アメリカ海洋大気庁 | モントリオール議定書 | NASA | 地球観測 |
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