ドイツ連邦環境庁(UBA)は、EUの化学物質規制であるREACH規則について、高懸念物質の基準を定める付属書XIIIを改正するよう提案した。高懸念物質である「難分解性・蓄積性・毒性物質(PBT)」と「難分解性・蓄積性が極めて高い物質(vPvB)」の基準については、欧州委員会の専門家グループで検討し、現行基準は、水生生物への生物蓄積性だけを考慮し、食物連鎖を通じた哺乳類への生物蓄積性は考慮されていないなど、現在の科学的知見を十分反映しておらず、改正の必要があるという指摘がなされた。また、PBTやvPvBの特性の評価に必要とされる、遠くへの移動についても考慮していない。しかし、欧州委員会は2008年12月に基準は変更せず、僅かな改正を盛り込んだ付属書XIIIの修正案を提示。EU加盟国の多くは専門家グループの勧告に従うよう求めた。UBAも懸念を示し、ヒトの健康と環境の保護のために現在の科学的な知識を考慮した提案を行うよう欧州委員会に求めている。
情報源 | ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境庁(UBA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | 化学物質 | 健康 | ドイツ連邦環境庁 | UBA | 環境 | EU | REACH | 高懸念物質 | 難分解性 | 蓄積性 |
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