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 欧州化学物質庁、成形品中の高懸念物質に関する伝達義務が不十分な企業が多数と報告

発表日:2019.11.18


  欧州化学物質庁(ECHA)は、執行情報交換フォーラムが実施する成形品中の物質に関するパイロットプロジェクトの最終報告書を発表した。プロジェクトはEU市場で販売される成形品中の高懸念物質(SVHC)(認可対象候補物質リスト登載物質)についてREACH規則第7条2項の届出義務と第33条の伝達義務の履行状況を調査するもので、2017年10月~2018年12月に15加盟国の405社682成形品を対象に実施された。届出・伝達義務のある重量比0.1%以上のSVHCを含有するものは調査対象の12%であった。このうち企業間取引される成形品では、供給元の大多数(88%)がサプライチェーンの下流に対し十分な情報を伝達していなかった。消費者に直接販売される成形品では、製造企業の51%が消費者からの問い合わせに対し十分な情報を伝達できる状態になかった。当局は、今回明らかにされた不遵守率の高さを問題視しており、報告書の結果と提言をさらに分析し、安全な取扱いのための改善方策を検討する。

情報源 欧州化学物質庁(ECHA) ニュース 報道資料の補足
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 健康・化学物質 環境総合
キーワード EU | 欧州化学物質庁 | REACH | 高懸念物質 | サプライチェーン | パイロットプロジェクト | 執行情報交換フォーラム | 認可対象候補物質リスト登載物質
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