ドイツ連邦環境庁(UBA)は、アウトバーン(高速自動車道)で走行速度を制限した場合の温室効果ガス(GHG)排出削減効果の算定結果を公表した。これによると効果は大きく、例えば速度制限を時速100キロメートルにするとGHG排出量はCO2換算で年間540万トン、時速120キロメートルでは年間260万トン、時速130キロメートルでも年間190万トンが削減できるという。この結果は、乗用車と小型商用車の燃料消費データ、および連邦道路研究所のアウトバーンでの速度データに基づいて計算された。2018年のデータでは、速度を時速120キロメートルに制限した場合の排出削減率は6.6%になる。UBAは、速度制限が、運輸部門の他の気候保護対策と比べ特に効率的だとしている。例えば、鉄道貨物輸送の強化や内陸水路の開発で200万トンの排出が削減できるが、同時に数十億ユーロの投資が必要で、その実現も2030年になる。一方、走行速度制限は、同等の効果であっても実施に費用はほとんどかからず、ただちに実行に移すことができる。
情報源 | ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境庁(UBA) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 温室効果ガス | ドイツ連邦環境庁 | GHG排出量 | 排出削減効果 | アウトバーン | 速度制限 | 燃料消費データ | 連邦道路研究所 | 気候保護対策 | CO2換算 |
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