アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2009年10月22日、2009年版の北極報告書を公表。前年・前々年に比べて、夏季の海氷の量は増加しているものの、5年前とは大きく変わり、変化の速度が速まっていることが明らかになった。この報告書は、気候変動の状況や原因、生物への影響を解明する科学調査に基づくもので、NOAA気候プログラムオフィスが毎年公表している。報告書では、大気、海氷、生物、海洋、土壌、グリーンランドの状況の6項目に関する調査に基づき、温暖化が進んでいる項目については「赤」、どちらともいえない項目については「黄」で示す仕組みを採用している。2009年に変化があった点として、夏季に海氷が減り、風のパターンが大きく変化したこと、1年では溶けない多年氷から1年限りの氷に代わってきていること、氷が溶けた海域の表層には暖かく塩分の少ない水が見られること、海氷の減少が北極の動植物などに影響を及ぼしていることなどが挙げられている。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | NOAA | 気候変動 | 大気 | 生物 | アメリカ海洋大気庁 | グリーンランド | 北極 | 海氷 | 多年氷 |
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