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 アメリカ海洋大気庁、気候変動が熱帯低気圧の発生場所に影響を与えていると報告

発表日:2020.05.04


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)の研究によれば、気候変動が熱帯低気圧の発生場所に影響を与えていることが明らかになった。1980年以降、北大西洋と太平洋中央部では熱帯低気圧の数が増加しているが、太平洋西部と南インド洋では減少している。このような傾向は自然変動だけでは説明できないため、気候モデルを用いて温室効果ガス、粒子状汚染物質を含むエアロゾル、火山噴火などが熱帯低気圧の発生場所に影響を与えていることを明らかにした。温室効果ガスは大気上部と海洋を暖めることで安定した大気を作り出すことにつながる。また、粒子状汚染物質やその他のエアロゾルは雲を作り、太陽光を反射させて冷却を引き起こす効果があるため、公害対策によって粒子状汚染物質が減少すると海洋に太陽光をより多く吸収させることで海洋の温暖化を促進する可能性がある。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境 大気環境
キーワード 気候変動 | 温室効果ガス | エアロゾル | 気候モデル | アメリカ海洋大気庁 | 太陽光 | 熱帯低気圧 | 火山噴火 | 粒子状汚染物質
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