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 ドイツ連邦環境庁、ドイツの子供の血液中からPFASが高濃度で検出されたと報告

発表日:2020.07.06


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、ドイツの青少年を対象にした環境調査(GerES V)に参加した3歳から17歳までの子供の血液中から難分解性化学物質である「ペルフルオロアルキル酸およびポリフルオロアルキル酸(PFAS)」が閾値を超える濃度で検出されたと報告した。PFAS類は、4,700種類以上の化学物質で構成されており、主な化学物質であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)は同調査に参加したすべての子供から、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)は86%の子供から検出された。ヒトバイオモニタリング(HBM)委員会によって設定された健康へ悪影響のリスクが高まる閾値(HBM II)を超える濃度レベルもごく一部から検出された。PFAS類は、大気中から雨を介して土壌や川へ、また排水処理を介して海へ流入して魚類に蓄積し、それを食べた動物が蓄積している。PFAS類は数が多いため個々の化学物質を禁止しても効果がないとして、同庁はREACH規則の枠組みの中で、PFAS類全体を使用禁止にすることを策定している。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA)プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 健康・化学物質
キーワード 化学物質 | ドイツ連邦環境庁 | 魚類 | 環境調査 | REACH規則 | 血液中 | 難分解性化学物質 | ペルフルオロアルキル酸 | ポリフルオロアルキル酸 | ヒトバイオモニタリング委員会
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