国連環境計画(UNEP)は、新たな報告書「2020年以降の世界の生物多様性保全目標を達成するための行動が気候変動の緩和にどのように貢献できるか」を公開し、戦略的な地域で30%の土地を保全すれば、世界の陸域での炭素貯留量の約半分に相当する500ギガトンの炭素を植生と土壌に蓄えた状態で守ることができ、絶滅の危機に瀕している陸域生物の絶滅リスクを軽減できると報告した。保全地域に優先順位を付け、生物多様性と炭素貯留量の両方の保全を進めることで、どちらか一方だけを優先させた場合に得られる生物多様性の95%、炭素貯留量の約80%を確保できる。最も優先すべき重要な地域としては、ブラジル大西洋岸、中米、地中海、東南アジア、西アフリカ沿岸、パプアニューギニア等が識別された。また、アマゾン熱帯雨林、コンゴ盆地等は炭素貯留量が膨大なため重要である。2030年までに陸域の30%を保護できれば、気候変動と生物多様性に関する目標への道筋が見えるだろう。
情報源 | 国連環境計画(UNEP)プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性 | 気候変動 | 国連環境計画 | 土壌 | 炭素 | 保全目標 | 炭素貯留量 | アマゾン熱帯雨林 | 絶滅リスク | 陸域生物 |
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