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 アメリカ国立科学財団、今世紀末までにアメリカの熱中症は2倍になる可能性を指摘

発表日:2021.06.07


  アメリカ国立科学財団(NSF)は、世界中で温室効果ガスの排出が高いレベルで続くと、2100年までにアメリカ本土48州で酷暑の期間が2倍になると予測する最新の研究結果を示し、緩和策を講じなければ、熱中症(heat stress)は増加していくと指摘した。この気温上昇に伴う熱中症は、人口が増加している地域で顕著となり、太平洋岸北西部、カリフォルニア州中部、五大湖地域では、過去40年間と比較して3倍もの増加が予想されている。熱中症は、気温と相対湿度の両方が十分に高くなり、人体が過剰な熱を取り除くことができなくなった場合に発生し、脳卒中や熱けいれんなどの健康障害を引き起こす。従来のほとんどの研究では、酷暑の深刻さ、頻度、期間を単独で調べていたが、今回の研究では、排出量が高いままのシナリオの下で、3つすべての増加度に対する将来的な影響が試算され、効果的な緩和策を実施することの重要性が強調された。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 健康・化学物質
キーワード 熱中症 | 温室効果ガス | アメリカ国立科学財団 | 緩和策 | 健康障害 | 酷暑 | 太平洋岸北西部 | カリフォルニア州中部 | 五大湖地域
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